TBD 濁度センサー
水質監視では、わずかな濁りの変化が工程管理や環境評価に大きく影響します。取水・排水・純水設備・河川や海域の観測など、用途に応じて求められる測定レンジや設置条件は異なるため、TBD 濁度センサーを選ぶ際は、測定原理だけでなく出力方式、保守性、周辺パラメータとの組み合わせまで含めて確認することが重要です。
このカテゴリでは、オンライン監視向けの濁度センサーを中心に、常設用途からフィールド観測まで対応しやすい製品を掲載しています。低濁度の安定測定を重視するケース、高濃度域まで見たいケース、ワイパー付きで汚れに配慮したいケースなど、運用条件に合わせて比較しやすい構成です。

濁度センサーが使われる主な場面
濁度は、水中の微粒子や懸濁物によって生じる光学的なにごりの指標です。上水処理や排水監視では処理状態の把握に役立ち、工業プロセスでは洗浄水や循環水の品質確認、環境分野では河川・湖沼・沿岸域の変動監視に活用されます。
また、濁度だけでなく、酸素や残留塩素、懸濁物濃度などを併せて管理したい場面も少なくありません。関連する水質パラメータも含めて検討する場合は、DOセンサーやSS、MLSSセンサーのカテゴリもあわせて確認すると、監視点に合った構成を組みやすくなります。
選定時に確認したいポイント
まず重視したいのは測定レンジです。低濁度を細かく見たい水道・純水系と、濃度変動の大きい排水・自然水域では、適したレンジが異なります。たとえば 0.01 NTU レベルからの変化を追いたい場合と、数千 NTU クラスまで見たい場合では、同じ濁度センサーでも選ぶべき製品は変わります。
次に重要なのが設置環境と保守性です。長期設置ではセンサー表面の汚れが測定安定性に影響するため、ワイパー付きモデルや清掃しやすい構造が有利になることがあります。さらに、4-20mA、RS485、Modbus などの出力方式、電源条件、防水・耐圧性能も、既設設備や監視システムとの整合を確認しておきたい項目です。
掲載製品の特徴と比較の考え方
常設のオンライン監視向けとしては、Probestの Probest PTU-800 Turbidity Online Analyzer (0.01–4000 NTU) が、低濁度から高濁度まで幅広いレンジをカバーする代表例です。4-20mA 出力や MODBUS RS485 に対応しているため、既存の計装系へ組み込みやすい構成を検討しやすい製品です。
低濁度域を含めた光学式センサーとしては、Jumo ecoLine NTU Optical sensor for turbidity measurements (0 ~ 4.000 NTU, Part No.: 00614965) も比較対象になります。固定ケーブルと M12 コネクタを採用した構成は、比較的シンプルな接続を重視する現場で検討しやすい仕様です。
一方、現場環境での付着や長期観測を意識する場合は、JFE ATU75W2-USB Wide sensing range turbidity sensor with wiper (0 ~ 1,000 FTU; data logger) のようなワイパー付きモデルが有力です。データロガー機能を備えたタイプは、配線が難しい観測ポイントや一時的な調査用途でも扱いやすい傾向があります。
複数パラメータを同時に見たい場合
濁度だけでは水質の変化を十分に把握しきれないケースでは、複合センサーの選択が有効です。たとえば JFE ACLW2-CAR/CAD Chlorophyll and turbidity sensor with wiper (0 ~ 1,000 FTU; digital output; 0 ~ 400ppb) や JFE ACLW2-USB Chlorophyll and turbidity sensor with wiper (0 ~ 400ppb; 0 ~ 1,000FTU; data logger) は、クロロフィルと濁度を同時に確認したい観測用途に適しています。
湖沼、養殖、沿岸観測などでは、濁りの増減だけでなく生物由来の変化も合わせて見たい場面があります。このような用途では、単独の濁度測定よりも、複数の指標を一体で取得できるかどうかが運用効率に直結します。通信方式や記録方式まで含めて選ぶことで、現場でのデータ活用がしやすくなります。
メーカーごとの傾向
Jumoは、計装・プロセス用途になじみやすい水質測定機器の選択肢として検討しやすく、設備組み込みを前提とした比較に向いています。JFE は、水域観測やフィールドユースを意識したワイパー付き、データロガー付きモデルが見られ、長期観測や現地調査で強みを発揮しやすい構成です。
Aqualabo の NTU 濁度デジタルセンサー (5 - 4000 NTU, 0 - 4500 mg/L) は、デジタル通信や IP68 といった現場設置を考慮しやすい仕様を備えており、環境監視や水処理設備での活用を検討しやすい製品です。用途が固定設備中心か、可搬・観測中心かによって、メーカーの得意な方向性を見比べると選定がしやすくなります。
出力方式・保守・設置条件の見方
濁度センサーは、測定値そのものだけでなく、信号の取り回しが導入可否を左右します。アナログの 4-20mA は既存 PLC や記録計に接続しやすく、RS485 や Modbus は複数点監視やデジタル統合に向いています。USB やデータロガー型は、単独観測や試験導入時に便利です。
さらに、センサーの材質、防水保護等級、許容圧力、ケーブル長、清掃頻度も実運用では重要です。海水・淡水の違い、配管内か開放槽か、常時運転かスポット測定かによって、必要な条件は変わります。残留塩素も同時監視したい場合は、CLoセンサーも関連カテゴリとして参考になります。
このカテゴリの活用方法
まずは必要な測定レンジと設置場所を整理し、そのうえで出力方式、保守機能、必要に応じて複数パラメータ対応の有無を比較するのが効率的です。掲載製品には、オンライン監視向け、ワイパー付き、データロガー付き、クロロフィル同時計測対応など、用途ごとに見分けやすい特徴があります。
設備への組み込みを重視する場合は接続性と連続運転性を、屋外観測や調査用途では耐環境性と記録機能を優先すると、候補を絞り込みやすくなります。濁度監視の目的が工程管理なのか、環境計測なのかを明確にすることで、必要以上に複雑な構成を避けながら、実用的な選定につなげられます。
まとめ
TBD 濁度センサーを選ぶ際は、単に測定範囲だけでなく、測定原理、出力、清掃性、設置環境、そして他の水質項目との連携まで含めて判断することが大切です。低濁度の高分解能監視から高濁度域の連続測定、フィールド観測まで、用途によって適したセンサー構成は大きく異なります。
このカテゴリでは、Probest、Jumo、JFE、Aqualabo などの掲載製品を比較しながら、現場条件に合った濁度監視機器を検討できます。必要な運用条件を整理したうえで、長期安定性とシステム適合性の両面から選ぶことが、導入後の使いやすさにつながります。
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