繊維製品用金属探知機
縫製品やアパレル、副資材を扱う現場では、製造工程のどこかで混入した針や鉄片を見逃さないことが、品質管理と出荷判定の重要なポイントになります。とくに検品工程では、対象物の大きさ、搬送方法、求められる検出精度に応じて装置を選ぶ必要があり、設備の種類によって運用のしやすさも大きく変わります。
繊維製品用金属探知機は、衣類、布製品、縫製加工品などを対象に、金属異物の有無を確認するためのカテゴリです。手で一点ずつ確認する方式から、コンベア搬送による連続検査、さらにX線による画像確認まで、用途に応じた選択肢があります。

繊維製品の検査で求められる役割
繊維製品向けの検査機器では、単に金属を検出するだけでなく、出荷前の検品フローに無理なく組み込めることが重要です。縫製工場、仕上げ工程、検針室、物流前検査など、設置場所によって必要な処理量や作業性は異なります。
小ロットや再検査中心の現場では、ハンディタイプで局所的に確認できる機種が使いやすい一方、大量処理が必要なラインではコンベア式が適しています。また、金属片の有無だけでなく、画像として確認したいケースではX線検査機が候補になります。用途を整理することで、過不足のない選定につながります。
主な方式と使い分け
このカテゴリでは、大きく分けてハンディ型、コンベア型、ハンガー式、自動検査タイプ、そしてX線検査機が中心になります。それぞれに向くワークや運用方法が異なるため、設備導入前に検査対象を明確にしておくことが大切です。
たとえば、SANKO TY-20Z 金属針と鉄片検出器 (3×6 cm) や SANKO TY-30 金属針と鉄片検出器は、仕上げ作業後のスポット確認や再検査で扱いやすい代表例です。一方で、連続搬送を前提とするなら SANKO APA-6900 コンベアタイプ検針機 や HASHIMA HN-2880CS-120 Conveyor Type Needle Detector のような設備型が現場に合わせやすくなります。
さらに、外観からは判別しにくい異物確認や、検査結果を画像ベースで扱いたい場合には、HASHIMAのX線検査機シリーズも選択肢になります。用途が近い機器群は、HASHIMA製品ページからあわせて確認できます。
代表的な製品例
ハンディ運用では、SANKO TY-20Z 金属針と鉄片検出器 (3×6 cm) のように検出部が比較的コンパクトな機種は、狭い範囲のピンポイント確認に向いています。衣類の一部分や縫い目付近など、疑わしい箇所を追って確認したい場面で使いやすいタイプです。
より広い範囲を見たい場合には、SANKO TY-30 金属針と鉄片検出器 のようにワイド検出とスポット検出を使い分けられる構成が役立ちます。検品時の取り回しを重視するか、局所確認のしやすさを重視するかで、ハンディ機の選び方は変わります。
ライン検査では、SANKO APA-6900 コンベアタイプ検針機 や HASHIMA HN-2880CS-120 Conveyor Type Needle Detector のようなコンベア式が中心です。一定の幅や高さでワークを通過させながら連続検査できるため、安定した処理量を求める現場に適しています。メーカーごとの傾向を見たい場合は、SANKOの取扱製品も比較材料になります。
選定時に確認したいポイント
まず確認したいのは、検査対象のサイズと搬送形態です。折りたたみ衣類、完成品、袋詰め前の製品、ハンガーに掛けたままの衣類では、必要な開口寸法や運用方法が異なります。たとえばハンガー搬送を前提とするなら、HASHIMA HN-1300H ハンガー式自動検針機 (1P220V, 100W) のような専用タイプが候補になります。
次に見るべきなのは、検出感度と処理能力のバランスです。感度を高く設定できても、ワーク条件やライン速度によって運用しにくくなることがあります。ハンディ型は柔軟性があり、設備型は再現性と処理量に優れるため、現場の優先順位に応じた判断が必要です。
また、アラーム方式やベルト停止、逆転機能の有無も実務上は重要です。異常検知後の取り出しや再確認の流れまで考えておくと、導入後の運用負荷を抑えやすくなります。
X線検査機が向くケース
金属探知だけでは判断しにくいワークや、検査記録を残したい運用では、X線検査機が適する場合があります。HASHIMA HNX-S410N、HNX-S665N、HNX-S665NDS、HNX-S800NDS などは、トンネルサイズや撮像方向の違いに応じて選べる構成です。
0°のみの検査か、0°と25°のデュアル方向で確認するかによって、見え方や適した対象物は変わります。トンネルサイズ、ベルト幅、対象物重量の条件を確認しながら、必要な可視化レベルに応じて選定するのが基本です。なお、配管や埋設物の探索といった別用途では、パイプとケーブルのロケーターのようなカテゴリが適しています。
運用しやすい検査体制を考える
繊維製品の検査では、装置単体の性能だけでなく、前後工程とのつながりが重要です。作業者が目視確認しやすい位置に設置するのか、ラインに組み込むのか、再検査品の動線をどうするのかによって、最適な装置は変わります。
たとえば、日常的な抜き取り確認にはハンディ型、量産ラインの最終検査にはコンベア型、さらに高い確認性が必要な工程にはX線検査機というように、複数方式を組み合わせる考え方もあります。一般的な建材内部の配線探索であれば、金属探知機、壁のワイヤーのカテゴリと用途が異なるため、選定時には目的を切り分けることが大切です。
導入前に整理しておきたい項目
- 検査対象が衣類、布製品、ハンガー品のどれに近いか
- 一点ずつ確認するのか、連続搬送で処理するのか
- 必要な検出レベルと、現場で許容できる処理速度
- 警報後に停止、逆転、再検査のどの運用が必要か
- 金属検出で十分か、画像確認まで必要か
これらを整理しておくと、ハンディタイプ、コンベアタイプ、ハンガー式、自動検査、X線検査機のどれが適しているかを比較しやすくなります。カタログ上の数値だけでなく、実際の検査フローに合うかどうかを重視することが重要です。
まとめ
繊維製品の品質管理では、対象物の形状や処理量、検査工程の組み方によって、必要な金属探知機は変わります。局所確認に向くハンディ型、量産対応しやすいコンベア型、吊り下げ品向けのハンガー式、可視化を重視するX線検査機といった違いを整理すると、選定の軸が明確になります。
このカテゴリでは、SANKOやHASHIMAの代表的な機種を中心に、繊維製品向けの検査装置を比較できます。導入時は、検出性能だけでなく、設置環境や運用フローまで含めて検討することで、より実用的な設備選びにつながります。
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