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アキシャルラジアルスルーホールヒューズ

電源入力部や制御基板の保護では、過電流が発生したときにどの位置で、どのように回路を遮断するかが設計品質に直結します。基板実装を前提としたアキシャルラジアルスルーホールヒューズは、スルーホール実装のしやすさと回路保護の確実性を両立しやすく、産業機器、電源装置、制御機器、各種電子基板で広く検討されるカテゴリです。

このカテゴリでは、ラジアルリード品とアキシャルリード品の両方を含み、速動型・タイムディレイ・スローブローなど、回路条件に応じた選定が重要になります。単に定格電流だけでなく、AC/DC電圧、突入電流、遮断容量、実装方向まで含めて確認することで、実運用に合った保護設計につながります。

基板保護向けスルーホールヒューズのイメージ

スルーホールヒューズが選ばれる理由

スルーホールタイプのヒューズは、プリント基板へ直接実装しやすく、保守性や機械的保持力を重視する用途で使いやすいのが特長です。表面実装中心の設計でも、電源ラインや入力保護など信頼性を優先したい箇所では、あえてリードタイプを採用するケースがあります。

また、リード形状によって配線やレイアウトの自由度が変わる点も見逃せません。小型電源や制御基板ではラジアルリード、部品配置や置き換え性を重視する場合はアキシャルリードが候補になりやすく、実装条件に合わせて比較するのが基本です。

ラジアルリードとアキシャルリードの違い

ラジアルリードは2本のリードが同じ側から出ており、基板上で省スペースに配置しやすい構造です。基板面積を抑えたい装置や、縦方向の実装効率を重視する設計でよく選ばれます。Bel MRT 6.3AMMOやBel RST 630-AMMOのようなラジアルリード品は、基板実装ヒューズの代表的な選択肢です。

一方のアキシャルリードは、部品の両端からリードが出る形状で、直線的な配線や置き換え検討がしやすい場面に適しています。たとえばBel 0ADAP1000-REやBel 0659P1000-13、Bel 5HTP 2-Rのような製品は、電源ライン保護や実装スペースとの兼ね合いで比較対象にしやすい構成です。

基板の高密度化が進んでいる場合は、SMD Fusesもあわせて確認すると、実装方式の違いを踏まえた検討がしやすくなります。

動作特性の選び方:速動型・タイムディレイ・スローブロー

ヒューズ選定で特に重要なのが、遮断の速さです。半導体や小信号回路の保護では、異常電流にすばやく反応する速動型が候補になります。たとえばBel MRF 2-AMMOやEaton BK/PCC-1/2-R、Bel 0ADAP1000-REのような速動型は、短絡や急激な過電流への応答を重視する用途で検討しやすいタイプです。

これに対して、電源投入時に突入電流が流れやすい回路では、タイムディレイやスローブローが適する場合があります。Bel 0697-0100-01、Bel 0697A3150-02、Bel RJS 200-R STD、Bel MJS 6-R TRなどは、突入成分と実使用電流のバランスを見ながら比較したい製品例です。定常電流だけで判断すると、起動時に不要動作するおそれがあるため注意が必要です。

選定時に確認したい主なポイント

まず確認したいのは、定格電流と使用電圧の整合です。250VACクラスの一般的な基板保護用から、600VACや600VDCに対応するモデルまであり、回路条件によって必要なレンジは大きく異なります。たとえばBel 0ADAP1000-REは高い電圧条件を伴う用途の比較候補として見やすく、Bel RJS 200-R STDも600VAC対応品として用途の幅を確認しやすい例です。

次に、遮断容量も重要です。想定される故障電流に対して十分な遮断能力がないと、安全に回路を保護できない場合があります。電源系や産業用途では、定格電流が小さくても故障時電流が大きくなることがあるため、カタログ上の電流値だけでなく、遮断容量と実装条件をあわせて確認することが大切です。

さらに、交換性や生産工程も実務上の判断材料です。スルーホール実装を継続するのか、将来的に表面実装へ移行するのか、装置の保守体制をどう考えるのかによって、選ぶシリーズは変わります。過電流保護全体の考え方を広げたい場合は、リセット可能ヒューズとの違いも確認しておくと判断しやすくなります。

主要メーカーと製品群の見どころ

このカテゴリでは、Belのラインアップが充実しており、RST、RSTA、MRT、MRF、RJS、MJS、5HTP、0ADAP、0659Pなど複数シリーズから比較できます。ラジアル・アキシャルの形状差に加え、速動型、タイムディレイ、スローブローを横断して検討しやすいため、基板保護の条件整理に向いたメーカーです。

Eatonも、PC-Tron系のように基板実装保護で比較しやすい製品を持っています。BelとEatonを見比べることで、定格、動作特性、電圧対応、遮断容量のバランスを整理しやすく、仕様に対して無理のない候補選定につながります。

こんな用途で検討されます

アキシャルラジアルスルーホールヒューズは、スイッチング電源、制御基板、計測機器、通信機器、電源入力保護回路などで採用を検討しやすいカテゴリです。とくにトランス、コンデンサ、モータ負荷、電源モジュール周辺では、起動時の電流変動を考慮したヒューズ選定が欠かせません。

また、異常発生時に視認性や状態判別を重視する運用では、標準的な基板ヒューズだけでなく、Alarm Indicating Fusesのような関連カテゴリが役立つ場合もあります。高い遮断性能が重視される条件では、HRC Fusesとの使い分けも意識すると、保護設計の選択肢が広がります。

選定を進めるときの実務的な見方

実際の比較では、まず回路の通常電流、起動時ピーク、使用電圧、故障電流の想定を整理し、そのうえで動作特性とパッケージ形状を絞り込む流れが効率的です。たとえば低電流域ではBel 0697-0200-01やBel 0697-0100-01、やや高めの電流域ではBel 0697A3150-02、Bel MRT 6.3AMMO、Bel MJS 6-R TRなど、用途に応じて候補の見方が変わります。

もし基板スペース、保守性、耐サージ性、実装工程の都合が絡む場合は、単一条件ではなく複数条件の優先順位を決めることが大切です。回路保護部品は、通常動作では目立たなくても、異常時には装置全体の安全性と停止範囲に関わるため、仕様表を横並びで確認しながら慎重に選ぶのが基本です。

まとめ

基板実装向けのヒューズを探す際、アキシャルラジアルスルーホールヒューズは、実装方法と保護特性の両面から比較しやすいカテゴリです。ラジアルかアキシャルか、速動型かタイムディレイか、AC/DC電圧や遮断容量をどう見るかによって、適した製品は変わります。

用途に合う1点を見つけるには、回路条件と実装条件を切り分けて確認するのが近道です。BelやEatonの代表的な製品群を起点に、必要に応じて関連するヒューズカテゴリも見比べながら、装置仕様に合った保護設計を進めてみてください。

























































































































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