巻取り・結束機
ケーブルやワイヤの加工工程では、切断や皮むきだけでなく、その後の整列・巻取り・結束までを安定して行えるかどうかが、作業効率と仕上がり品質を大きく左右します。出荷前の束ね作業、ハーネスの中間工程、長尺ケーブルの整理など、現場によって求められる処理条件は異なります。
巻取り・結束機のカテゴリでは、こうした後工程を省力化し、巻径や処理スピード、結束方法に応じた設備を比較しやすいように製品をまとめています。手作業ではばらつきが出やすい工程でも、自動化設備を導入することで、作業の再現性向上や処理時間の短縮が期待できます。

巻取り・結束機が使われる主な場面
このカテゴリの装置は、電線、ケーブル、ワイヤハーネスなどを一定形状に巻き、必要に応じて結束まで行う用途に適しています。工程の終盤で製品をまとめる場面はもちろん、後続の梱包や搬送をしやすくするための中間処理としても使われます。
特に、長さや本数の異なる加工品を扱う現場では、巻取り内径、外径、結束径の調整しやすさが重要です。前工程であるワイヤー&ケーブル切断機や、被覆処理を行うワイヤーストリッピングマシンと組み合わせて、加工ライン全体の流れを整えるケースも少なくありません。
カテゴリ内で見ておきたい装置のタイプ
巻取り・結束機と一口にいっても、実際には役割の異なる機種があります。単純にケーブルを巻くことに特化したタイプ、巻いた後に結束まで一体で行うタイプ、あるいは比較的小型のワイヤを対象にした装置など、用途に応じて選定の考え方が変わります。
たとえば、巻取り作業そのものを重視する場合は、Sedeke CC-380 や Sedeke CC-680 のようなケーブル巻き取り機が候補になります。一方で、巻取り後の固定まで自動化したい場合は、Sedeke CB-WT630、CB-WT645、CB-WT680 や CB-B15CST のような巻取りと結束を一体化した装置が適しています。
選定時に確認したいポイント
まず確認したいのは、対象となる製品のサイズ感です。ケーブルの巻径、束の外径、結束時の直径、処理する長さや重さによって、適した機種は変わります。小径ワイヤ向けの装置で太物ケーブルを処理するのは難しく、逆に大型仕様の装置では小ロット・小径材に対して過剰となることがあります。
次に見るべきなのが、処理速度と作業モードです。単サイクル運転が中心なのか、全自動運転に対応しているのかで、現場への適合性が異なります。たとえば Sedeke CC-380D はサーボモータ駆動で、ケーブル巻取りとコイリング用途に対応し、単サイクルと全自動の両方を視野に入れやすい構成です。量産性を重視する工程では、こうした運転方式の違いが選定に直結します。
さらに、安全性や後工程との接続も見落とせません。空圧式の安全ドアを備えた機種や、光学的な完了検知を採用した機種は、作業者保護や自動化工程への組み込みを考える際の判断材料になります。単体導入だけでなく、前後の工程設備とどう連携させるかまで含めて検討すると、導入後のミスマッチを減らしやすくなります。
代表的な製品例
Sedekeは、このカテゴリで比較的ラインアップが明確なメーカーの一つです。ケーブル巻取り機では、Sedeke CC-380D、CC-380、CC-680 などがあり、巻取り径や処理スピード、運転方式の違いを踏まえて比較できます。ケーブルの整列性や処理の安定性を重視する現場では、こうした基本性能の差が運用性に影響します。
また、自動配線巻線機の領域では、CB-B10CS、CB-B15CS、CB-B30CS、CB-B150CS、CB-F500MCS などの機種があり、負荷重量や処理対象の規模に応じた選択がしやすくなっています。結束までを一連で行いたい場合には、CB-B15CST や CB-WTシリーズのような省人化に向いた構成も有力です。必要な機能を整理したうえで、巻取り専用機と結束一体機を切り分けて考えることが重要です。
生産現場での導入メリット
巻取り・結束の自動化は、単に作業時間を短縮するだけではありません。人手での巻きばらつき、結束位置のずれ、束形状の不揃いといった問題を抑えやすくなり、梱包性や見た目の安定にもつながります。特に、同一仕様の製品を継続して処理する現場では、作業の標準化という効果が大きくなります。
また、後工程との整合も取りやすくなります。たとえば、束ねた後に保護や固定が必要な工程では、テープ包装機との組み合わせを検討することで、出荷前処理をよりスムーズに構成できます。加工対象やライン設計によっては、個別機の性能だけでなく、工程全体のつながりで設備を選ぶ視点が有効です。
こんなニーズに向いています
巻取り・結束機は、ワイヤハーネス加工、電源コード整理、長尺ケーブルの出荷前処理、小型ワイヤの束ね作業など、反復性の高い工程に向いています。手作業では作業者ごとの差が出やすい工程ほど、自動化設備の導入効果を感じやすいカテゴリです。
一方で、全ての現場に同じ機種が合うわけではありません。結束径の範囲、巻取り内径、搭載可能重量、必要な処理速度などを整理し、対象製品の実態に合う装置を選ぶことが大切です。加工ライン全体を見直す場合は、必要に応じて電線パンチングマシンなど周辺カテゴリもあわせて確認すると、設備構成を検討しやすくなります。
まとめ
巻取り・結束工程は、製品の扱いやすさと最終品質の印象を左右する重要なステップです。このカテゴリでは、巻取り専用機から結束一体機まで、処理条件に応じて比較しやすい製品を掲載しています。
処理対象のサイズ、必要なスピード、自動化の範囲を整理すると、適した装置は絞り込みやすくなります。ケーブル加工の後工程を安定させたい場合は、代表的な機種の違いを見比べながら、現場に合う巻取り・結束機を検討してみてください。
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