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IGBT

高電圧・大電流を扱う電力変換回路では、スイッチング素子の選定が装置全体の効率、発熱、実装性に大きく影響します。インバータ、モータ駆動、電源回路などで広く使われるIGBTは、電力制御を安定して行いたい場面で検討される代表的な半導体です。

このカテゴリでは、ディスクリート構成のIGBTを中心に、用途の考え方、選定時に見ておきたいポイント、パッケージや電圧帯の違いを整理しながら確認できます。単に型番を並べるのではなく、設計・保守・調達の実務で比較しやすい視点でまとめています。

電力変換回路向けIGBT製品のイメージ

IGBTが使われる場面

絶縁ゲート型バイポーラトランジスタであるIGBTは、MOSゲートの駆動しやすさとバイポーラ素子の電力処理能力を組み合わせた特性を持ちます。とくに数百Vクラス以上の電圧や、比較的大きな電流を扱う回路では、有力な選択肢になります。

実際の採用場面としては、モータ制御用インバータ、スイッチング電源、誘導加熱、UPS、産業機器の電力ステージなどが挙げられます。用途によってはMOSFETSiC MOSFETと比較検討されることも多く、スイッチング周波数、損失、耐圧、コストのバランスが重要になります。

このカテゴリで確認できる主な構成

掲載製品には、単体のIGBTシングル品、Nチャネル構成のディスクリート品、さらにダイやチップ形態の部品も含まれます。評価段階なのか量産設計なのか、あるいはモジュール内部で使う前提なのかによって、求められる形態は変わります。

パッケージ面では、TO-220、TO-247、TO-263(D2PAK)などが見られます。スルーホール実装は放熱設計や高電力用途で扱いやすく、面実装品は基板実装の効率や装置の小型化に向くため、回路条件だけでなく製造方法まで含めて選ぶことが大切です。

選定時に見ておきたいポイント

IGBT選びでは、まずコレクタ・エミッタ間最大電圧と連続コレクタ電流の確認が基本です。実使用条件に対して十分なマージンを持たせることはもちろん、立ち上がり時や異常時のストレスも想定しておく必要があります。

次に確認したいのが、飽和電圧、許容損失、動作温度、実装方式です。たとえば同じ600V帯でも、電流容量や熱設計のしやすさは製品ごとに異なります。高出力側では放熱器との組み合わせを含めた設計が重要になり、小型機器ではパッケージの占有面積や基板放熱のしやすさが優先されることもあります。

また、スイッチング周波数や回路方式によっては、GaN FETのような別カテゴリの素子が候補になる場合もあります。IGBTは高耐圧・高電力用途で優位な場面が多い一方、周波数条件によって最適解は変わるため、周辺回路も含めた総合判断が欠かせません。

代表的な製品例から見る選び方

このカテゴリでは、Infineonのラインアップが中心的に見られ、600V、650V、1.2kVといった電圧帯の選択肢があります。たとえば Infineon IGW20N60H3XK IGBTシングル は600V帯の検討例として把握しやすく、Infineon IKW50N65H5FKSA1 IGBTシングル は650Vクラスの比較対象として参考になります。

より高い耐圧を重視する場合は、Infineon IGW03N120H2XK トランス IGBT チップ N-CH 1.2KV 9.6A 3ピン(3+タブ) TO-247 や、Infineon IKW25N120H3FKSA1 IGBTシングル のような1.2kV帯の製品が候補になります。電流容量やパッケージの違いに加え、装置側で必要となる安全率や熱余裕もあわせて見ておくと比較しやすくなります。

一方で、より大きな電流容量が必要な設計では、Microchip APT50GF120B2RG トランジスタ ファースト IGBT Nチャネル 1200V 135A 3ピン TO-247 のような製品も検討対象になります。メーカーごとのシリーズ傾向よりも、まずは耐圧、電流、実装性、熱設計の整合を優先するのが実務的です。

パッケージと実装方式の見方

TO-247は高電力用途で広く使われる代表的なパッケージで、放熱器との組み合わせを前提に検討しやすい点が特長です。Infineon SP001549776 トランス IGBT チップ N-CH 600V 96A 3ピン(3+タブ) TO-247AC や、Infineon IHW50N65R5XKSA1 トランス IGBT チップ N-CH 650V 50A 3ピン TO-247 チューブ のような製品は、その方向性をイメージしやすい例です。

一方、TO-263(D2PAK)のような面実装パッケージは、自動実装との相性や基板上の省スペース化で有利です。Infineon IKB06N60TATMA1 トランジスタ IGBT N-CH 600V 12A 3ピン TO-263 T/R や Infineon AIKB50N65DF5ATMA1 IGBT、80 A、1.6 V、305 W、650 V、TO-263(D2PAK)、3ピン のように、同じIGBTでも実装条件によって採用しやすい形は変わります。

さらに、ダイやIGBTチップは、モジュール設計や特定の実装要件を持つ用途で検討されます。完成度の高い既製回路向けというより、実装技術や熱設計を前提にした構成で使われることが多いため、選定時には組み込み先の前提条件を明確にしておくことが重要です。

比較検討で迷いやすいポイント

IGBTを比較する際は、定格値だけでなく、回路全体での使いやすさを見ることが重要です。たとえば、耐圧が十分でも、想定する放熱構造に対して損失が大きすぎれば、ヒートシンクや筐体設計の見直しが必要になることがあります。

また、置き換え検討ではピン数が同じでも、ケース形状、実装方法、温度条件が一致するとは限りません。保守部品として調達する場合も、単純な電圧・電流比較だけでなく、パッケージ互換や実装工程への影響まで確認しておくと、現場での手戻りを減らしやすくなります。

用途に合ったIGBT選定のために

このカテゴリのIGBTは、600V級から1.2kV級までの耐圧帯、低めの電流レンジから大電流対応まで、産業用途で比較しやすい構成がそろっています。特定のシリーズ名やメーカー名だけで選ぶのではなく、必要耐圧、電流容量、放熱条件、実装方式の4点を軸に整理すると、候補を絞り込みやすくなります。

高電力回路では、素子単体の性能だけでなく、ドライバ、保護回路、基板設計、熱設計との整合が結果を左右します。選定に迷う場合は、用途に近い電圧帯・パッケージから比較を始めることで、実装しやすく現実的な候補を見つけやすくなります。

























































































































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